社内発ベンチャーの取り組み

当社はこれまでに社内発ベンチャーを3社輩出しています。事業提案制度で事業化した法人は、経済産業省の「大企業人材等新規事業創造支援事業費補助金」において、公募された補助対象事業者に採択されました。

 事業創出支援プログラムを通じて事業化が決定した案件は、提案者自らが起業し、代表取締役として事業を進める環境を構築しています。提案者は、南海電鉄との雇用を維持しながら、新しい会社に代表取締役として出向しています。この取り組みにより、自己裁量で事業を推進し、意思決定を行うことができます。また、社外人財を募集して推進する事業創出支援プログラム「beyond the Border」についても、事業化が決定された場合、当社と雇用契約を締結し、出向起業などに挑戦できます。

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出向起業等創出支援事業とは

 経済産業省が推進する、大企業内では育てにくい新事業について、当該大企業社員が、辞職せずに外部VCからの資金調達や個人資産の投下を経て起業し、起業したスタートアップに自ら出向等を通じて新事業を開発することを、補助金交付により促進する制度。子会社・関連会社ではないこと(起業するスタートアップの株式のうち、当該出向者の出向元大企業の保有率が20%未満であること)を条件としている。

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客員起業家(EIR)の活躍

 客員起業家(EIR:Entrepreneur in Residence)とは、企業内に新規事業創出等のミッションをもって雇用等をされる、起業経験者や起業準備を行う者を指します。南海電鉄においても、社内におけるイノベーション人財の重要性がますます高まっています。そんな中で、人的資本経営の一環としてEIR制度を活用することにより、社外からイノベーションの分野における専門知見やノウハウのある人財の確保を進め、社内でのイノベーション創出のさらなる加速とイノベーティブな人財の育成を目指しています。
 まずは事業創出支援プログラムの事務局機能を高めることを目的に、客員起業家を活用して社員の事業化支援を実施してきました。その経験を活かして2022年より、自社単体では開催できなかったビジネスモデル検証型の客員起業家プログラム(beyond the Borderプログラム)を実施。新規事業のアイデアを社内だけでなく外部からも募集する形で、新たな可能性を探ることを模索しています。

客員起業家(EIR)活用制度とは

 経済産業省は、令和3年度補正「新たな学び直し・キャリアパス促進事業(客員起業家活用企業等実証支援委託事業)」の一環で、客員起業家(EIR)の活用に係る実証事業を推進していました。
 本事業は、起業準備を行う者や、新規事業の開発等に関する知見を有する者等を、「客員起業家(EIR)」として一定期間以上雇用等を行うことを通じて、新規事業の開発や新たな協業の創出に取り組む企業について、各企業の取組を支援しつつ、先端事例として取り上げることで、日本における客員起業家のより一層の活用を図り、起業の増加及びオープンイノベーションの促進を図ることを目的とするものです。
 当社は同制度の令和3年度委託事業者として採択されたことを受け、2022年からは社外からも人財・アイデアを募集し、よりイノベーションを創造する体制を加速させています。

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